リレートーク

「ビッグバンドで地域活性化・40年の活動」

カテゴリー: リレートーク

■執筆者 JEDIS関西地域本部  港 良一

■執筆日 2015年9 月25日

はじまりは41年前から

エッセイタイトルの「ビッグバンド」は「ジャズオーケストラ」ともいわれてます。我々の「西日本アマチュアビッグバンド連絡会」も、参加の各バンドによって、それぞれに演奏しています。基本的に17人で編成してジャズを中心に演奏していますが、ラテンやロック、そして演歌を演奏する場合もあります。

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当時、東京では今も歴史に残る有名プロバンドが活躍し、関西でも10以上のプロバンドが盛況を博していました。アマチュアの世界でも大学、社会人、そして職域のバンドなどが盛んで、今から振り返れば、ビッグバンド全盛期だったと思います。ジャズは勿論、演歌のバックバンドとしても、高度成長後の華やかな時代の音楽文化の一翼を担っていたかもしれませんね。
 
私は41年ほど前に明石市を生活するジャズ愛好者に呼びかけてビッグバンドを結成しました。バンドは技術的に信頼できるメンバーをコンサートマスターに迎えてのスタートでした。技術面で劣る私も、バンドの向上に貢献したく、「技術の向上と親睦」を目的に合同発表会的コンサートの実施を他のバンドに打診していた頃、当時、全米NO.1のカリフォルニア州立大学バークレー校のビッグバンドが演奏旅行に来日し、関西方面で受け入れ先を探している情報を得ました。

チャンスとばかりに、即、受け入れを表明。ゲストを含め、7バンドで初回のコンサートを1981年6月に神戸の国際交流会館で実施しました。結果、コンサートは大成功し、その夜の交流会では、殆ど言葉の通じないにも関わらず、彼らも参加しての即席ビッグバンドは大盛況でした。音楽が国際交流にも極めて有意義だと実感しました。以下、40 年にわたる私とビッグバンドの歴史をまとめてみました。

「西日本アマチュアビッグバンド連絡会」発足

第4回目の大阪開催より、「会」の名称も「西日本アマチュアビッグバンド連絡会」と改称。その後、会員バンドの活動拠点を巡回しながら、今年の6月には第35回の例会を終えました。巡回の目的は幹事バンドの負担を分かち合うことと、別の地域で活動する素晴らしい仲間を地域の市民に紹介する事にありました。我々の会も、現在も幹事バンドは巡回して担当。その後、瀬戸大橋の博覧会会場での実施や他の団体と協調してのコンサートも実施してきました。

神戸ハーバーランドを拠点に

近年は、交流範囲が広くなったため、(現在、滋賀県~広島県、そして四国の2府7県)その課題を解決する為に、会員バンドの活動の中心的都市であった神戸市のハーバーランドで開催し、会場のムードと集客力が地元関係者から高く評価されました。さらに熱心な連続開催の要請もうけ、震災復興10周年迄続けることになりました。例会は当初の予定を超えて、今日に至っています。

活動はリーダーの勇気が大事

ビッグバンド活動を長く継続するには、「誰」が「何の為(誰)」に「どんな方法」で実施するのか、また長く継続するには「ぶれ無く」運営する事が大切であり、経済的な基盤の確保だけではなく、出演者と参加市民に喜ばれる事が重要です。また、私にとっては家族の理解と会員バンドのリーダーから勇気をもらい続けた事が大きかったです。

ビッグバンドコンサートの現状とプロの協力

近年は中・高生のバンドの交歓コンサート(コンテスト)が継続的に開催され、技術面では飛躍的に向上し、参加者と観客の双方に好評で、参加バンドも増えています。大学生バンドも山野楽器が主催するコンサートなど、総勢50バンド以上が参加するコンサートも幾つかあります。また、プロのビッグバンドコンサートも増えているように思います。

集客力の優れたビッグバンドコンサートはコンクールや交流コンサート、そして「国民文化祭」でも広く取り上げられています。また、地域の活性化の手段としても各地でビッグバンドのコンサートが盛況を呼んでいます。

私たちの会員バンドは、元東京ユニオンのバンドマスター故高橋達也さんから、20年以上にわたり顧問として指導を受けました。おかげさまで全国の社会人バンドのリーダーやプロとの交流が広がりました。現在もエリック・ミヤシロ氏や守屋純子氏など、多くのプロミュージシャンに応援を頂いています。また、他の全国各地のコンサートでもプロからクリニックを受けたり、共演頂いたりする事が多くあります。プロのミュージシャンを受け入れてのコンサートは技術的効果もさることながら、市民にジャズの魅力を一層深く認識して頂く機会にもなっていると思います。
我々は今後も力を合わせて、一層ビッグバンドの発展に、また街の活性化に寄与したいと思います。