リレートーク

イベント力で「ココロ躍らせ みんなに届け‼!」

カテゴリー: リレートーク

■執筆者 東北地域本部 大山真由美

■執筆日時 2020年5月7日

~新型コロナウイルス登場~

新型コロナウイルスが集団発生した中国・武漢市から帰国した中国人男性が日本国内で初めて陽性と確認されたニュースが1月16日。
日本で確認されてから4ヶ月近くになる。いまだ猛威を振るう新型ウイルス。
緊急事態宣言が発令されるまでの期間、全国のイベント主催者、関係者たちは、国・自治体のあいまいな自粛要請に翻弄され、補償の確約もないままイベント・集会を延期または中止に追いやられた。
「重い負担」を伴う自粛要請は軽く、緊急事態宣言では欧米に比べ抑止力が伴わない行動制限で、この先いつまで続くのか?自粛が長引けば、心理的、経済的にも痛手が大きくなる。
思い出せば2011年3月11日,東日本大震災の津波被害で施設が損壊、仮事務所で再開に向けて活動していた頃と重なる。違うのはこの危機的状況が世界的パンデミックであること。
ただ、このところ頻発に起きる地震や水害も心配だ。

「ダイヤモンド・プリンセス号」から10人の国内初のクライスターが発生した2月5日は担当している県内の食品・飲料業界のサプライヤーを集めた展示商談会の日でもあった。
正体がはっきりしない新型コロナの感染に対する恐怖は薄く、商談会終了後は2月27日に開催する職場の財団設立25周年講演会・交流会の準備に追われていた。
開催か中止か、終息がみえない状況で延期が可能か?緊急事態宣言が出される前まで、県有の指定管理者施設では利用者への自粛要請に対する自粛期間やキャンセル料の扱いなど県の方針が決まるまで混乱した。ぎりぎり交流会は中止したが、イベントや展示会を予定していた当施設の利用者、関係者からの問い合わせは続いた。
「当面の間、利用休止」の決定はイベント・展示会業界で働く人たちへ衝撃的な宣告、経済的な影響は計り知れない。

 ~新型コロナの社会不安~

日々、日本地図を使った各県の感染者数が伝えられる。治療薬・ワクチン誕生のゴールが見えないまま、特定警戒区域の緊急事態宣言の期限が5月末まで延長されたが、それ以外の県は解除の方向に向かっている。
新型コロナは20世紀最悪のパンデミックとされる100年前の「スペイン風邪」と状況が写し絵にように似ていると言われている。テレビやネットのない時代で終息までまる3年かかったそうだ。
おそらく事態が解除されてもいきなり元通りの日常には戻れない。日常生活と経済活動には長いリハビリが必要だという。新型コロナによりフェイク情報や感染者や医療従事者への差別で人と人との信頼関係や絆が断ち切られてしまうのも心配だ。

杜の都仙台、目に鮮やかな新緑とさわやかな風が吹き抜けている。あったはずの日常のありがたさを感じる。ある紙面で世界同時「鎖国」という言葉が使われていた。グローバル化の波が途絶えた今、これまでの価値観や人間の結びつきも新型コロナで変容するかもしれない。「集う」ことの規制はイベントの在り方も変えていく。

 ~コロナと共存の「新しい生活様式」と「ココロ」対策~

新型コロナウィルスを退治するため、妖怪や神話に頼って現れた「アマビエ」がSNSで広がっている。熊本(江戸時代の肥後)に伝わる「疫病退散」の半人半魚の妖怪。ここ、宮城でも白石市のこけし工人が明るい彩色で可愛らしい「アマビエのこけし」を作って注文が殺到している。願いがカタチになって伝わるのは「ココロ」も持ち方次第。
私の住む多賀城は三大特別史跡の一つ。古代の遺跡の宝庫であり、発掘すれば古代の暮しがわかる貴重な遺物が発見される。医学の術もなく祈祷や仏教の加護を頼りにしていた時代、なかでも疫病神を土器に描いて川に流したと思われる人面墨書土器が出土している。 歴史は繰り返されるが、災害に対する「祈り」のココロは過去も現代も同じ。


宮城伝統こけし 弥治郎こけし  伝統工芸士 新山 実氏のあまびえこけし

余談だが、私のボランティア活動に地域の歴史や観光に興味を持ってもらうため毎年1回、有志と一緒に作成しご当地検定を実施してきた。大人だけでなく小学生対象にしたジュニア検定も実施、合格証とご当地キャラクターのバッジで生徒さんたちに喜んでもらった。
今回、10年間の問題を集約した冊子を作成(非売品)、活用してくれる施設に寄贈した。また商工会や市の広報も協力してもらい過去の問題と解答も載せた商工会HPで紹介してもらっている。「ステイホーム」のこの時期に活用の機会をもらったことは感慨深い。

イベントを企画するにあたり、今回の感染症を含め今後予想される自然災害、人的災害等に対する備えも必要だが、ココロの対策もセットで考えたい。
過去に起きた災害の歴史に目を向け、当時の人々の「ココロ」を読み取ることも災害に勝つヒントをもらえる。
そのためにもこの辛抱の期間に自分を見つめなおし、イベンターとして広く情報を蓄積し企画力を磨くことが肝要だ。
終息するまで当分は「新しい生活様式」でのイベントとなるが、ココロが萎えないよう楽しくなる仕掛けのある企画を作りたいものだ。

一人でなく、みんなと造りあげたい。

パプリカの歌詞に合せて
 「ココロ踊らせみんなに届け‼」(^^♪