『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』
■執筆者 JEDIS副会長 小坂井 彰
■執筆日 2015年6 月15日
今回は寄稿ではなく本のご紹介です。
最近、テレビやラジオ、 Webで話題になって取り上げられていて私も読みました。
子供向けの本ですが内容が感銘深く、絵が綺麗で、内容のスピーチは10分程度ですので本を読むのもあっという間です。しかし読んだ後にすがすがしい気持ちになりました。
みなさんにもお伝えしたくなりここで概要をご紹介します。是非、お読みください。
2012年、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開かれた国際会議が開かれました。
環境が悪化した地球の未来について、話し合うためでした。
世界中から集まった各国の代表者は、順番に意見をのべていきました。
しかし、これといった名案は出ません。
そんな会議も終わりに近づき、南米のウルグアイの番がやってきました。
演説の壇上に立ったムヒカ大統領。質素な背広にネクタイなしのシャツすがたです。
そう、かれは世界でいちばん貧しい大統領なのです。
給料の大半を貧しい人のために寄付し、大統領の公邸には住まず、町からはなれた農場で奥さんとくらしています。花や野菜を作り、運転手つきの立派な車に乗るかわりに古びた愛車を自分で運転して、大統領の仕事に向かいます。
身なりをかまうことなく働くムヒカ大統領を、ウルグアイの人びとは親しみを込めて「ぺぺ」とよんでいます。
さてムヒカ大統領の演説が始まりました。会場の人たちは、小国の話にそれほど関心をいだいてはいないようでした。しかし演説が終わったとき、大きな拍手がわきおこったのです。
タイトル:『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』
(発行:汐文社、編・・・くさばよしみ、絵・・・中川学、¥1,600+税)。
JEDIS副会長
小坂井 彰