~わかってますヨ! 分かってますけどネ~やはりイベントには『多くの人が集まった方が良い』ですよネ
■執筆者 理事 小林 秀之
■執筆日時 2007年7月18日
ディズニーリゾート訪問77回の私です。
ある時何気なく「チョッと行ってみよっか!」と思い立ち・・・すぐ実行。
何とラッキー園内は来場者も少なく「カリブの海賊」は待ち時間無し。
他のアトラクションもほとんど並ばずにスーイスーイ。
ただ何となく物足りない気分。やはりある程度は人混みで待ち時間が少々あった方が
楽しみも倍増するもんですネ(混雑しぎては嫌ですけどネ)
イベントにとって「人って本当に大切」なんですよネ
ってことで今回は「人集め」についてお話をしましょう。
イベントの評価基準って何だろう・・・「人数」「収支」そして最近ではもうひとつ
「単に表面上の数字ではなく、イベントの内容・関係者の業務に取組む姿勢・会場の
全体構成」って云うのが加わってきました・・・てな具合にいつもの通りいつもの内
容の講議を行っていました。
これは全国の自衛隊「幹部渉外広報官」への講議でした。
突然、先生(っても私のことですがネ 笑 )私は『前回のイベントよりも今回のイ
ベントへの参加人数が多いか少ないか』で評価を行っていますが間違いなんでしょう
か?・・・って、これはその自衛官がレギュラーのイベントを行っているから出た言
葉だったからでしょうが・・・確かにそれも正解のひとつだと思いました。(ただ即
座に評価が出るのでは無く次回行ってはじめて前回の評価がわかるのが少々気にはな
りましたがネ・・・)
評価の基準って随分難しいものだといまさらながら考えました。
イベントにつきももの『人数(参加者)』ですが、やはり何といっても『多いにこし
たことは有りませんよネ』
それは広告・広報活動の手腕にも大きく影響されると云っても過言ではありません。
私の場合たまたま広告代理店時代に携わっていた広報セクションでの経験、昔取った
杵柄『パブリシティー活動』を大いに役立てました。
パブリシティーの基本はメディアの影響力を活用する広報活動のひとつの方法であり、
ニュース記事として報道されることを期待して情報素材(ニュース・ソース)を提供
することであると「JACEイベント講座」では解説されています。
今、パブリシティー活動を上手く活用している業界は映画(芸能など)業界と自動車
業界だと云われています。
特に少し前の韓流ブームはほとんど広告と云うものを使わないでパブリシティー活動
で築きあげたものだと思います。
続々と来日するスター達への空港での出迎え、あらゆるワイドショーへの出演などな
ど・・・
そして自動車業界での新車発表時の地ならしとムードつくり。
ワンテーマに対して全国のマスコミへのニュースレリーズ(500~600本)の送付と同
時にマスコミ各社への一斉のアプローチが効を奏しています。
イベントにおいてもこのパブリシティー活動を積極的に行っていくべきだと思います。
ちょっと堅い話になりますが・・・
<パブリシティーの原則と基本姿勢は次の通りです>
●情報の送り手(ここではイベント主催者)はあく迄も素材を提供することであっ
て掲載や報道を行うのはマスメディア側であること。
●常にマスコミ側に立っての情報素材を提供すること。
●金銭(掲載・報道料金など)の受渡しはそこには発生しない。
●常に真実のみを発表すること。
●マスコミと云えども相手は人間であることには変わり無く、礼節を守り良 好な関
係を築く努力を行うこと。(できれば仲間になること)
文字に表わすと簡単なようでまた、非常に難しく。
しかし、これが一旦実を結べばこんな強力な効果を得られるものは他には有りません。
ひとつのイベントでもその切り口を代えればいくつもの素材作りが可能で、アプロー
チするマスメディアも多く拡がります。
近頃世間を賑わしているニュース、食品の虚偽表示、エレベーター、果は遊具事故。
全てがマスコミとの初動コミュニケーションミスから始まっています。
有ってはならないことですが、イベントでもこのようなことが起こり得る可能性もあ
ります。
ともすると『逃げ腰、当たり障りのない、触らぬ神に祟り為し』的な態度での対応を
しがちですが、事実は全く逆に考えて積極的に対応をして、『災いを福に転換すべく
努力をすることが必要』です。
パブリシティー活動の技法や技術、そして裏技などとお話したいことがいっぱいです
が、パブリシティーの場合はあまり表に出せないものが多いのも事実です。
自分が仕組んだパブリシティーが思い通りに成功した時の快感は、イベントが無事成
功裏に終わった快感と同じくらいに嬉しいものですヨ。
今後のイベント創りには今迄よりももっともっと『パブリシティー活動に力を入れて』
終了後の美酒を目指してください。