「教えと、経験」
■執筆者 事務局 次長 河原 欣吾
■執筆日時 2008年4月8日
25年前,私はプラカードを持ち,イベント会場内を走っていました
走っているとき,ふと「あ!俺走っている」と、走っている自分に気がつき、先輩の言葉を思い出し、思わず吹き出しそうになった。
「走っている人は,内の社員だと思え」
この言葉は、25年前私が入社し,イベントの本番に入る前に先輩から聞いた言葉です。
25年前,PCはもちろん,ワープロもなかった時代,イベントのマニュアルなんて手書きで作られ,内容もいいかげんなものでした,ゆえに現場では現場対応が多く,とにかく一つのプログラムをこなすにも,バタバタで走りまくっていました。
そのとき、私がなぜ走っていたか。
あるイベントの本部で雑務をしていたとき,ステージ担当より,市長と会議所会頭のプラカードを持って来いとの連絡,時間を見ると本番開始1分前、すでに音楽隊の演奏が始まり,市長,会頭もステージ袖にスタンバイ完了している時間です。
私は2本のプラカードを抱え,来場者の中をかいくぐり,ステージへ走りました
こんな場面、皆さんは経験有りませんか、私はいっぱいあります。
さて続きです
ステージが見えてきて,音楽隊の演奏も大きく聞こえてきたとき,ステージスタッフの姿も見えてきた,来場者もかなりステージ前にいます、私の走っている姿ももちろん丸見え、そこで私は走るのをやめ,余裕のある振りをし,歩いてステージ担当にプラカードを渡しました。
先輩の次の言葉を思い出したからです。
「走ってもいいが,みっともない所を見せるな」
この言葉のタイミングが,ステージ近くまで走り,間に合うと判断したところだったのです。先輩の教えは,簡単な言葉でしか有りませんが,経験することにより,どんなケースでも当てはまり,体で覚えた経験は今でも役立っていると感じています。
そして、実施計画やマニュアルの精度を求められているなか、制作者がいかに、経験を生かしたシユミレーションを計画に反映させるかが基本であると思うこのごろです。
また最近では,計画の中にどんなリスクが潜んでいるかを探ることが趣味になってきている私がいます,社内のメンバーが制作している計画にチャチャをいれ、けっこう煙たがられています。
しかしこのチャチャが,私の経験知である以上,口を出しつづけるつもりでいます。
文章が下手な私です。
どうぞこのリレートークを呼んでいただいたら、チャチャと入れていただき、私の文書能力を高めるご協力をお願い致します。